くらしのリズムを取り戻そう
 未曾有の大震災に原発事故が重なって、現地からの報告が次々に届くだけでなく、東京でもパニクッている。計画停電や買い溜め、過剰な自粛の煽りをくって店を閉める破目に陥ったりと。
 阪神淡路大震災のとき、神戸の長田地区の人々が「頑張れ」という励ましや同情もありがたいけど、単純でもいいから笑いが欲しいんだと言っていたのを思い出した。
 震災から数週間がたち、被災者にとっても困難は困難なりに、どう日常的な生活のリズムを取り戻すかが必要となり、日本全体でも企業活動から日々のくらしまで、元気を取り戻すことが求められているように想う。
 例年、桜の季節になる大変な人出で賑わう小金井公園も、今年は桜の花だけが爛漫と咲き誇り、人出はない。日本人が花を愛でる心まで失った訳でもないのにと胸が痛む。
 そんな中、先日、文化放送と共に取りくんでいるミュージカル体験塾の公演をおこなった。集まってくれた2000人の観客は、元気をもらった、来てよかった、この時期によくやってくれたと帰って行った。
 いま、それぞれの立場で、活発な日常を取り戻すため、それぞれが出来ることを精いっぱい務めねばならないのだと自覚させられた。
 新生ふるきゃらも、公演の準備と時代にふさわしい新作の準備にとりかかりたいと思う。