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中世、人々のくらしは獣たちと隣りあわせだった。桔梗ヶ原(ききょうがはら)に鉄路がしかれ、狐たちの縄張りをわがもの顔で縦断する蒸気機関車が出現。誇りを傷つけられた狐の大将・玄蕃之丞は、蒸気機関車に戦いを挑む。人と獣が同じ世界にくらし呼吸していた時代が鮮烈な詩情で描かれる。
そして旅と言えば徒歩や早篭、人力車だったのがスピードを求めて、自転車に乗ろうとズボンをはき、馬が歩く道にはバスが乗り入れ、ガタゴトとにぎやかに走ってゆく。戦後まで日本の道路は、江戸時代のまま。クルマが走れる道路をつくり、自家用車に乗ることが日本人の夢となり望みとなる。道路づくりは国の復興をかけて急ピッチで進められた。
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