幕開きは原始、人も動物も生き抜くために知恵や力でたたかう世界。人は初めて火というエネルギーを手に入れた。火は獣から身を守り、食べものの調理、文化の始まりだ。火を囲む家族のつながりは強まり、火祭りは人と人との結束を生み、新しい社会をかたちづくる。 農耕がはじまると、人間の何倍もの働いてくれる牛や馬は、人間の友達となった。田んぼに水を揚げ、粉を挽き、糸をつむぐのは水車。心地よいリズムが里に響く。自然の力を生かすエネルギーだ。
季節の変わりめには日本列島を強い風が襲う。それでも人々は風とたたかいながら生きてゆく。夏の涼しい風はエアコンだ。 産業革命の嵐は人々の度肝を抜く。蒸気の力は人や馬のように疲れることもないのだ。加速する発明はガソリンエンジンや電気をつくり、快適さを求める人間の欲望はとどまるところを知らず、地球温暖化という世界的なスケールの危機をつくり出してしまった。
とある海辺の町。商店街は閑古鳥、高速道路も通らないこの町では、財政難は深刻で合併してくれるところもない。新町長は、町に風車を建てると言い出し、議論が巻き起こる。 「何もない町だけど風が吹く。新しい風をおこす、風車を建てよう。」町を愛する人々が、子どもたちの未来に向かって夢をかけ、希望のある明日に向かって歩きはじめようとうたいあげるのであった。